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しっぽの家族 寺川ぷーちゃん

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 うさぎのぷーちゃんが我が家にやってきたのは4年前のクリスマスの夜でした。その頃我が家では、娘の短大進学も決まり、一足早く春がやって来ていました。ちょっと生意気になった娘は、 ときどき主人や私とぶつかったりこともありました。そんな「少し大人」になった娘へのクリスマスプレゼントがぷーだったのです。
 最初に訪ねたペットショップで、まつげの長いかわいい目で私を見つめているうさぎが一匹。その後いくつかのペットショップを覗いてみたけれど、どうしても最初のうさちゃん が忘れられず…。
 クリスマスの夜。家の電気を暗くして、娘の帰りを待ちました。カチャ、と玄関のドアが開いて、娘が家に中に入ってきたとき、小さな明りだけをつけました。そして、ぷーのお尻を「ひょいっ」と押したんです。
  「え~!わぁ~、かわいい~」。娘のこぼれんばかりの笑顔。 手のひらに乗ってしまうほどの小さなうさぎは、こうして我が家の家族になりました。
 ぷーは今も、玄関を開けるとちょこんと座っています。 「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみ」。家族の誰もが一番にご挨拶です。
 ちょっと生意気になった娘も、どんなにご機嫌斜めでも、ぷーの顔を見るとにっこり。ちっちゃな夫婦喧嘩をした主人と私も、ぷーの顔を見ると思わず…。疲れて帰ったときも、「おかえり」と言わんばかりに 足元を走り回って、ついにっこり。
 そんなぷーを見ている私たち家族はいつの間にか、幸せな気持ちでいっぱいになるんです。これからもよろしくね、 ぷーちゃん。

(文・写真提供/千葉県印西市のボイスメンバー、寺川順子さん)
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